宮城谷昌光の「春秋名臣列伝」の感想とあらすじは?
覚書/感想/コメント宮城谷昌光氏による中国の春秋時代に活躍した名臣に関する人物エッセイです。エッセイというと気軽に読めるものというイメージがありましたが、気軽に読むには中身が濃すぎます。古代中国の知識も乏しいため、読み進めるのが大変でした…...
晋の文公(重耳)を支えた趙衰の子・趙盾からはじまり、趙盾の息子・趙朔、趙朔のひ孫・趙鞅、趙鞅の子・趙無恤という趙家四人を扱った短編集。
主人公は孟嘗君こと田文ではなく、養父となる風洪(のちの白圭)であり、田文の師ともなる孫臏である。白圭は周の大商人となる人物であり、ここで描かれている期間は雌伏の期間と言ってよい。
第十回新田次郎文学賞。古代中国。伝説の世界に入るような古代を描いた、凄い作品である。伊尹(いいん)。名は摯(し)という。商の湯王(とうおう)をたすけ、夏王朝から商王朝へ革命を成功に導く人物である。