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藤沢周平「時雨のあと」の感想とあらすじは?

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「闇の顔」の犯人は一体誰なのか。

最後までわからず、そして、その犯人が意外な人物であることに思わず唸ってしまう作品です。

「鱗雲」は、二人の女性の対照的な結末が印象的な作品です。

小関新三郎が病のため連れ帰った雪江が何のために仕込み杖を持っていたのか、そして許嫁の利穂がなぜ自害したのか。

それぞれの理由がわかると、それぞれの女性の運命の過酷さが浮き彫りになります。

作品の最後で、この過酷さがふと和らぐような、救いをもたらす結果が待っているのが、とても清々しい作品です。

さて、本書最初の短編「雪明り」は2004年公開の映画「隠し剣鬼の爪」の原作の一つです。

他の原作は「隠し剣孤影抄」に収録されている「隠し剣鬼の爪」です。

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内容/あらすじ/ネタバレ

雪明かり

養子として芳賀家に来た菊四郎は、実家の血のつながりのない由乃と久しぶりにあう。

その後、由乃は嫁いだが、嫁ぎ先で骨と皮だけになるほどのむごい扱いを受けていることを知った。

同作品は講談社文庫「雪明かり」にも収録されています。

闇の顔

大関泉之助と志田弥右衛門が倒れているのが発見された。

その切り口から少なくとも大関泉之助は別の人間に殺されたらしい。他にも目撃者がいた。

大関泉之助に嫁ぐはずだった幾江は、兄・伊並惣七郎からそう聞いた。

疑わしいのは普請組の連中である。伊並惣七郎は目付という役柄から犯人を捜しているのだ。

一方、幾江にはある人物が頭によぎっていた。それは、兄の親友・石凪鱗次郎である。幾江には鱗次郎を疑う理由があった。

大関泉之助の野辺送りの日。実父の赤松東兵衛が大関泉之助が殺されたのには裏があると叫んだ。

一体、犯人は誰なのか?

時雨のあと

安蔵は元は鳶だったが、事故で足が不自由になってしまった。

その後、博奕に興じるようになってしまった。この日も博奕ですってしまうと、妹のみゆきを担保に金を借りて博奕をした。

そのみゆきだが、上総屋という店で抱え女郎として働いている。安蔵はみゆきに対しては錺師の修行をしていると嘘をついていた。

安蔵は度々みゆきに金を借りにいった。博奕の借金の返済や元手の調達のためである。

意気地なし

おてつは、女房に死なれて赤ん坊を抱えている伊作を少し腹ただしく思っていた。

ある日、赤ん坊が泣いているからおてつは気になって覗いてみると、伊作は胡座をかいて首を垂れて座り込んでいた。

おてつは赤ん坊の世話の段取りをしてあげ、この日以後おてつは、なにかとこの赤ん坊の世話をするようになった。

秘密

由蔵はある事をぼんやりと考えていた。しかし、嫁のおみつがいらぬ心配をするのだから、考え事が中断させられてしまう。

由蔵が考えていたのはある女のことである。

その女は昔、由蔵が博奕に誘われて作った借金の返済に困った時にどうしようかと考えて行った一回の悪事の終りの方に出てくるのだ。その女は一体誰だったのか…

果し合い

美也は大叔父の庄司佐之助に相談があった。それは縁談のことだった。

美也は縄手達之助との縁談が持ちあがっていたが、気が乗らないのだ。それよりも、松﨑信次郎に嫁ぎたいと考えていた。

結局、美也は縄手達之助との縁談を断ったが、この後、縄手達之助が松﨑信次郎に果し合いと申し込んだ。驚いた美也は大叔父の庄司佐之助に相談する。

鱗雲

小関新三郎は峠から病気の娘を連れて帰った。雪江というこの娘は仕込み杖を持っており、何かといわくがありそうである。

病気が治るまで雪江を新三郎は家においた。そのことが許嫁の利穂にも聞こえたようである。

この利穂は最近保坂年弥のところに出入りをしているらしい。保坂年弥のところに集まっているのは、どうも素行がよろしくない連中が多く、新三郎は少し気にくわない。

雪江の病が治った頃、雪江が話しておきたいことがあるという。そして、ほぼ同じくして利穂が自害したという知らせがきた。

雪江が話しておきたいという内容とは?そして、利穂が自害した理由とは?

本書について

藤沢周平
時雨のあと
新潮文庫 約二五〇頁
短編集
江戸時代

目次

雪明かり
闇の顔
時雨のあと
意気地なし
秘密
果し合い
鱗雲

登場人物

雪明かり
 芳賀菊四郎
 由乃

闇の顔
 伊並惣七郎
 幾江
 石凪鱗次郎
 甚蔵
 赤松東兵衛
 大関助太夫
 大関泉之助
 志田弥右衛門

時雨のあと
 安蔵
 みゆき
 玉江
 金五郎

意気地なし
 おてつ
 伊作
 作次

秘密
 由蔵
 おみつ

果し合い
 庄司佐之助
 美也
 松﨑信次郎
 縄手達之助

鱗雲
 小関新三郎
 理久…母
 雪江
 利穂
 保坂年弥

映画の原作になった小説

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