小見川城址(城山公園)。千葉県香取市小見川。
小見川城址のほとんどが城山公園(じょうやまこうえん)となっています。
千葉県香取市小見川にある公園で、サクラやツツジの名所として知られています。
公園には70種余り、約6,000本のさまざまな樹木が植えられ、四季を通じていろいろな花木が楽しめます。
千葉 北総エリア屈指の桜の名所
1,000本のソメイヨシノと4,000本のつつじがあり、北総随一の花見の名所として知られる公園です。
夏にはアジサイやサルスベリ、秋にはアベリアやキンモクセイなど咲き誇ります。
また、公園内には、遊具が整備された「アスレチック広場」や「チビッコ広場」「わんぱく広場」があり、山の頂上には、茶会や華道などの集まりもできる数寄屋造りの「清風荘」があります。
城山古墳群の歴史
公園には城山古墳群と呼ばれる古墳群があります。6世紀後半と考えられています。
多くの副葬品が出土しました。古代から人が住んでいたことが分かる古墳です。
香取神宮周辺にも古墳群があることから、香取海(かとりのうみ)を中心に、集落が形成されていたのでしょう。
香取海は古代の関東平野東部に太平洋から湾入し香取神宮の目前に広がっていた内海です。
(古墳時代については「古墳時代から大和王権の成立まではどんな時代?」にてまとめていますので、ご参照ください。)
小見川城址の歴史
城山の名前のとおり、元々は小見川城があったところです。
鎌倉時代から戦国時代末期にかけて、粟飯原氏(あいはら)が城を築きました。
建久年間(1190年~1199年)に粟飯原朝秀が築城したと伝えられます。
粟飯原氏は千葉氏の一族で、小見川城を居城としました。
その城跡の土塁や空堀、土橋、曲輪などが残っていますが、遺構の状態は良くありません。
永禄3年(1560年)、正木時忠が下総へ侵攻したとき小見川城も攻められました。
粟飯原氏はここに籠城したといわれます。その時に正木氏が陣屋と置いたところが「橋向陣屋」(現在の小見川小学校)です。
天正18年(1590年)豊臣秀吉による小田原征伐で、粟飯原俊胤は北条氏に与し、落城しました。その後、松平家忠が居城としましたが、慶長6年に廃城となりました。
小見川城址の見どころ
地図と住所
所在地: 〒289-0313 千葉県香取市小見川
電話: 0478-50-1214