記事内に広告が含まれています。
作家か行

風野真知雄の「耳袋秘帖 妖談 第1巻 妖談うしろ猫」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 妖談シリーズ第一弾。 出版社が変わっただけならいいのだが、主要登場人物二人におもいっきり変化があるので、えらいとまどった。だが、新シリーズなので、なっとく。 とまどった具体的な点はいろいろあった。 坂巻弥三郎と栗田次郎...
作家か行

風野真知雄の「耳袋秘帖 第10巻 神楽坂迷い道殺人事件」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント シリーズ第十弾。今回は牛込の神楽坂を舞台に、七福神を題材とした事件。神楽坂にある善國寺は毘沙門天で有名であり、池上本門寺の末寺にあたる。 今回のキーとなる七福神だが、その由来は意外と知らない。 『七福神は足利時代の終わ...
作家か行

風野真知雄の「奇策 北の関ヶ原・福島城松川の合戦」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 関ヶ原の合戦がたった一日で勝敗がついたあと、東北では伊達政宗が上杉景勝の領土をかすめ取ろうとしていた。 その時の伊達家と上杉家との攻防となる「松川の合戦」を描いた小説。主役は本庄繁長である。 「松川の合戦」は関ヶ原の戦...
作家か行

風野真知雄の「耳袋秘帖 第9巻 人形町夕暮殺人事件」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント シリーズ第九弾。今回は根岸肥前守鎮衛がおかしい。体調の悪さから普段のキレが全くなく、なにやらぼんやりしている。一体どうしたというのか? そんな中、不可解な殺人が三件起きる。それぞれが密接に絡んでいるようにしか見えないも...
作家か行

風野真知雄の「大江戸定年組 第7巻 神奧の山」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 初秋亭の扁額を掲げて一年半以上。鮫蔵が刺されてから五ヶ月以上。いよいよ謎の宗教集団「げむげむ」を巡る物語のクライマックスである。 一方で、女房たちの商売は商売人の仁左衛門も呆れるくらいに上手くいっている。 仁左衛門の嫁...
作家か行

風野真知雄の「水の城 いまだ落城せず」を読んだ感想とあらすじ

豊臣秀吉の小田原征伐の時に、最後まで落ちなかった忍城(おしじょう)攻防戦を描いた作品。石田三成が水攻めをして失敗したことで有名となった城である。とても面白い題材で、忍城を一度見に行ってみたい気にさせられた。

作家か行

風野真知雄の「大江戸定年組 第6巻 善鬼の面」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 前作で殺されたと思った鮫蔵が何とか生きていた。だが、心に深い傷を負ってしまい、再起には時間がかかりそうだ。その鮫蔵の過去が本作で語られる。 鮫蔵はかつて神谷久馬といった。八王子の山同心の家柄だ。 鮫蔵はまだ見習いの時、...
作家か行

風野真知雄の「陳平」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 陳平。前漢の功臣の一人である。高祖劉邦を助け、簫何、韓信、張良らとともに劉邦に天下を取らせた。 確かにこれはそうなのだが、むしろ、劉邦が皇帝になり、また、劉邦の死後の動きの方が陳平の最大の功績ではないだろうか。 呂氏一...
作家か行

風野真知雄の「馬超」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 三国志を彩る英雄の一人、「錦馬超」の渾名で知られる馬超を取り上げた小説。 常に馬超の視点に立って描かれ、余計な記述がないのがいい。もちろん転換期となる重要な事件は書かれているが、要点だけを書き、そちらに脱線することがな...
作家か行

風野真知雄の「黒牛と妖怪」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 第17回歴史文学賞受賞作品 「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞。明治初期を描いており、主要な登場人物の一人に鳥居耀蔵がいる。「蛮社の獄」などで悪名高い人物であり、当時は「妖怪」と呼ばれ畏れられた。この人物長生きで...
作家か行

風野真知雄の「義経の龍虎」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 継信・忠信兄弟は忠義の家来として語り継がれている。だが、筆者は彼らを忠義の人にはしたくなかったという。 平泉は何のために義経を受け入れたのか?継信・忠信は何のために奮戦したのか?奥州十五万騎はなぜあれほどもろく敗れたの...
作家か行

風野真知雄の「ニコライ盗撮」盗撮シリーズ第3巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 「西郷盗撮」「鹿鳴館盗撮」に続く第三弾。あとがきで、ひどく難航したと書いてあるように、作中で苦心の跡が感じられる。 今回は大津事件をめぐる歴史ミステリーである。明治二十四年(一八九一)五月十一日に、日本を訪問中のロシア...
作家か行

風野真知雄の「鹿鳴館盗撮」盗撮シリーズ第2巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 「西郷盗撮」に続く第二弾。 あとがきで「伊藤博文たちは鹿鳴館で夜ごと催された舞踏会によって、西洋社会の仲間入りをしようと思っていたのだろうかということだった。 あの、したたかな伊藤が、本当にそんなことで、文明国の仲間入...
作家か行

風野真知雄の「西郷盗撮」盗撮シリーズ第1巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 西郷隆盛の写真は一枚も現存していない。 この事実は多くの人に知られていると作者はあとがきに書いているが、私は多くの人は知らない方に軍配をあげる。 最もよく知られるのは、イタリア人画家のキヨソネが画いた肖像画で、写真と勘...
作家か行

風野真知雄の「耳袋秘帖 第8巻 麻布暗闇坂殺人事件」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント シリーズ第八弾。再び「闇の者」が姿を現す。「闇の者」はシリーズ第四弾「深川芸者殺人事件」でも登場している。これが赤鬼こと根岸肥前守鎮衛の宿敵となるのか? 「闇の者」には元締がいるようで、今回登場するのは実行役だけである...
作家か行

風野真知雄「大江戸定年組 第5巻 金狐の首」の感想とあらすじは?

夏木権之助の足取りもしっかりとしてきています。 七福仁左衛門も五十六になってできた息子が可愛くて仕方がないようです。 あとは、家を出てしまった藤村慎三郎の妻・加代と仁左衛門の倅・鯉右衛門の女房・おちさが戻ってくれば平和になります。 しかし、...
作家か行

風野真知雄の「格下げ同心 瀬戸七郎太 情け深川捕物帖」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 瀬戸七郎太。もみあげのあたりが毛ばだったようになっていて、そのようすが狩野派の描く獅子のようだというので、七郎太ではなく、獅子郎太という渾名をもらったことがある。 遣う剣は剣術と柔術を組み合わせた珍しい流派の刀法起倒流...
作家か行

風野真知雄の「われ、謙信なりせば 上杉景勝と直江兼続」を読んだ感想とあらすじ

表題では上杉景勝と直江兼続を描いた作品のように思えるが、メインは直江兼続。直江兼続は幼名を樋口与六といった。十になった時、謙信の姉で景勝の母・仙洞院が近習として召し抱えた。以後、かわることなく景勝を支えてきた。
作家か行

風野真知雄の「耳袋秘帖 第7巻 新宿魔族殺人事件」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 松浦壱岐守清、号を静山という。松浦は「まつら」と読む。江戸時代を代表する随筆集「甲子夜話」を記した人物。「甲子夜話」は文政四年の甲子の夜に執筆したということ名付けられた。 その松浦壱岐守が登場するのが本書。 「甲子夜話...
作家か行

風野真知雄の「耳袋秘帖 第6巻 両国大相撲殺人事件」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 今回の事件の発端は、前作の谷中の猫屋敷の騒ぎが起きる以前という設定である。相撲を題材に、最強の力士といわれる雷電為右衛門を主要な登場人物にしている。 相撲は江戸の娯楽の一つである。 本場所は現在と異なり十日間の興行であ...
シェアする
Lounge Cafeをフォローする