乙川優三郎の「屋烏」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

それぞれの短編の主人公たちは、状況は違えども、少なからず不幸である。

しかし、救いようのない終わり方はしていない。わずかの幸せをつかみ取ったり、少しの希望を見いだしたり、なんらかの救いが見いだせるようになっている。

さて、時代背景は概ね江戸時代だと想像できるが、明確に分かるものもある。

「竹の春」は幕末。桜田の門外の変があった直後くらいであり、穴惑いは赤穂浪士の討ち入りがあった頃。

これらのエピソードが入り込んでいるのは、それぞれの短編のテーマと密接に関連しているので、どのように絡んでいるかを考えながら読むと面白いと思う。

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内容/あらすじ/ネタバレ

禿松

藩内に権力抗争が持上がっている。かつての許嫁の夫が、対立する家老への上意を取り付ける役目を引き受ける。智之助はその囮となったが…

屋烏

かつて政変に巻き込まれて惨殺された父のかわりに、一家を支えた揺枝。そのため、行かず後家となっていた。そんな矢先に…

竹の春

家の厄介として歳を取ってしまった与五六は、兄に命ぜられて、高須蔵人と共に脱藩した姪のうねの連れ戻しに向かったが…

病葉

父が卒中で倒れた。命に別状はなかったが、その矢先に逼塞を命じる使者がくる。父が不正をはたらいたというのだ。

穴惑い

仇討ちを果たし、国へ戻った上遠野関蔵。妻の喜代も歳を取っていた。そして、本来は上遠野関蔵の家禄であるはずのものを思いのままにしている栄之助。長い年月を仇討ちに費やした上遠野関蔵は何を思うのか…

本書について

乙川優三郎
屋烏
講談社文庫 約二五〇頁
短編集
江戸時代

目次

禿松
屋烏
竹の春
病葉
穴惑い

登場人物

禿松
 奥田智之助
 とせ
 大橋新蔵
 初
 小出重太

屋烏
 小松原揺枝
 宮田与四郎

竹の春
 野木与五六
 うね
 高須蔵人

病葉
 生田多一郎
 千津
 武井内蔵太
 尾崎専弥

穴惑い
 上遠野関蔵
 喜代
 上遠野栄之助
 桑山只次郎

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