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乙川優三郎

乙川優三郎の紹介と作品・著書

略歴

(1953-   )
乙川優三郎。作家。東京都生まれ。国内外のホテルに勤務。
1996年「藪燕」でオール読物新人賞。
1997年「霧の橋」で第7回時代小説大賞。
2001年「五年の梅」で第14回山本周五郎賞
2002年「生きる」で第127回直木三十五賞
2004年「武家用心集」で第10回中山義秀文学賞
2013年「脊梁山脈」で第40回大佛次郎賞。

好きな作家に山本周五郎を挙げており、作品の雰囲気もなんとなく似ている感じのする作家です。

紹介している作品

お気に入り

乙川優三郎「武家用心集」の感想とあらすじは?

淡々とした情景描写と、静謐なたたずまいを感じさせる文章と構成。秀逸の短編集だと思う。「しずれの音」は老母の介護を巡る兄妹の問題を描いている。最後の数ページは、感動的である。本当に涙が出そうになるシーンである。
作家あ行

乙川優三郎の「冬の標」を読んだ感想とあらすじ

幕末の時代を生きた閨秀画家・明世の人生を描いた作品。仕来りにめげず、画と向き合う明世の姿が清々しく描かれている。
作家あ行

乙川優三郎「生きる」の感想とあらすじは?

直木賞受賞作を含む短編三作品。全てがテーマとしている事が暗い。最初は追腹、つまり藩主がなくなった後、切腹して藩主の元にゆくという行為の話。
作家あ行

乙川優三郎「かずら野」の感想とあらすじは?

江戸時代も末期にさしかかる時代です。 黒船の来航がそろそろの時代に、菊子という女性を主人公にした物語です。 菊子は度々、幼馴染の菅井静次郎から救いの手をさしのべられていますが、その手を握る事はなく、泥沼の人生を歩む事になります。 この泥沼は...
作家あ行

乙川優三郎「五年の梅」の感想とあらすじは?

それなりに歳をとった人物が主人公となっている。それぞれが人生に対する失敗を犯している。通常ならやり直しのきかない状況でも、やり直そうとする意志をもち、人生を生きようとする姿が描かれている好作品集。
作家あ行

乙川優三郎「屋烏」の感想とあらすじは?

それぞれの短編の主人公たちは、状況は違えども、少なからず不幸です。 しかし、救いようのない終わり方はしていません。 わずかの幸せをつかみ取ったり、少しの希望を見いだしたり、なんらかの救いが見いだせるようになっています。 さて、時代背景は概ね...
作家あ行

乙川優三郎「蔓の端々」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「蔓の端々」を紹介します。 題名の『蔓の端々』はこの作品を良く表している題です。 蔓のように複雑に絡み合いながら、なかなか解けないそれぞれの人生を象徴しているように思われるからです。 それは瓜生禎蔵が瓜生仁左衛門の養子になる経緯...
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乙川優三郎「霧の橋」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「霧の橋」を紹介します。 面白い。まずもって面白いです。 仇討ちの話が大きな枝としてあり、夫婦の物語が大きな枝となっており、また、商売を巡った駆け引きが大きな枝となっています。 その幹には、侍から商人になり切れない惣兵衛の心情の...
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乙川優三郎「喜知次」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「喜知次」を紹介します。 すばらしく清々しい作品です。 小太郎、台助、猪平の三人の歩む人生が全くといっていいほど異なっており、悲劇的な人生である場合もありますが、その中でも友情を失いません。 同時に、妹花哉との関係が相まって清冽...
作家あ行

乙川優三郎「椿山」の感想とあらすじは?

乙川優三郎の「椿山」を紹介します。 『白い月』と『花の顔』は、どん底まで落とされた人間が、最期にほんのわずかな希望を得る所に救いがあります。 ほんのわずかの希望さえない物語は、読み終えた後の気分が悪いですが、これらの作品は読後に爽やかささえ...
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