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作家さ行

司馬遼太郎「殉死」の感想とあらすじは?

「坂の上の雲」を補完する作品です。 乃木希典を扱った作品ですが、司馬遼太郎氏は乃木希典を軍人としては評価していません。 この評価は坂の上の雲でも徹底しています。 本書では次のように書かれています。 「乃木希典は軍事技術者としてほとんど無能に...
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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第8巻の感想とあらすじは?

天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした。』坂本龍馬と中岡慎太郎が死ぬのは慶応三年十一月十五日である。諸説あるが、司馬遼太郎氏は、刺客を

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第7巻の感想とあらすじは?

坂本龍馬三十二歳から三十三歳。『このころの竜馬は、もはや、思想家として孤絶の境地に達し始めていた。暮夜ひそかにその手帳に書きしたためている秘密の語録がある。
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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第6巻の感想とあらすじは?

前作が「坂竜飛騰」直前の龍馬の姿である。ここからは龍馬を一匹の竜になぞらえたこの言葉の通り、飛騰することになる。この巻で司馬遼太郎氏が坂本龍馬という若者を書こうと思い立った理由を書いている。

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第5巻の感想とあらすじは?

坂本龍馬三十歳の元治元年は、全てが長州を中心にまわった。『この時期の長州藩の異常加熱は、浪人志士団の暴発をよび、池田屋ノ変を誘発し、さらに池田屋ノ変はそれに憤激した長州藩の大挙上洛となり、幕府の第一次、第二次長州征伐、竜馬の海援隊の活躍というように関連してゆく。』

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第4巻の感想とあらすじは?

フランス艦隊にメタメタに敗北した長州がそれまでの意識の変革を迫られる一方で、薩摩藩と会津藩によって京の政界から追われることになる。幕末期に起きた何度かの大きな揺り戻しの一つである。
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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第3巻の感想とあらすじは?

本書の坂本龍馬は二十九歳。勝海舟に出会うことによって、幕末史劇の舞台を一段上ろうとしている。幕末の史劇は清河八郎が幕を開け、坂本龍馬が閉じたといわれる。その坂本龍馬と清河八郎が邂逅する場面が描かれている。

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第2巻の感想とあらすじは?

坂本龍馬二十四歳から脱藩するまでの二十九歳までを描いている。世の中はアメリカとの通商条約問題に絡んでの開国と攘夷、幕府と朝廷、将軍の後嗣問題と大騒動が持ち上がっている時期である。

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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」第1巻の感想とあらすじは?

質・量ともに坂本龍馬伝の最高峰である。坂本龍馬像を決定的なものにし、現在、龍馬を語る上で本書の影響を受けなかったものというのは皆無といってよく、また、坂本龍馬が好きだという人のほぼ全てが何らかの形で影響を受けている作品である。

作家さ行

司馬遼太郎の「城をとる話」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

覚書/感想/コメント 昭和三十九年(1964年)に俳優・石原裕次郎氏が司馬遼太郎氏を訪ね、主演する映画の原作を頼んだ。それが本作である。司馬氏は石原裕次郎氏が好きで、石原氏たっての願いを無下に断れるようではなかったようだ。 映画題名「城取り...
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第8巻の感想とあらすじは?

「皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ。」海戦が始まる直前に掲げられたZ旗(ゼットき)の信号文に書かれていた文言である。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第7巻の感想とあらすじは?

ここに至るまでの間、ロシア陸海軍のお粗末な指揮の様子というのは連綿と語られてきている。このロシア陸海軍を二人の人間によって代表させてきている。陸軍はクロパトキンであり、海軍はロジェストウェンスキーである。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第6巻の感想とあらすじは?

「坂の上の雲」の中で唯一これまでと角度が異なるのが「大諜報」である。ロシア革命に至るまでに、その活動団体を支援しつづけた日本の明石元二郎大佐の活動を描いている。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第5巻の感想とあらすじは?

ここでは思考の硬直性というのがいかに恐いかを知らされる。それが人命を預かる立場にあるものを襲った時の悲惨というものが、どのような結果として表現されるかをまざまざと見せつけられる。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第4巻の感想とあらすじは?

この巻ではひたすら旅順攻略に苦しむ日本軍の姿が描かれ、司馬遼太郎氏はその苦戦の原因を一人の人物に絞って、何度も何度も口のかぎり罵倒している。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第3巻の感想とあらすじは?

文庫第三巻。この巻で、正岡子規が死ぬ。そして、話は日露戦争へと進んでいく。この巻から先に関しては、どう読むかによってだいぶ印象が異なって来るであろう。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第2巻の感想とあらすじは?

「坂の上の雲」という題名であるが、「あとがき」こう書かれている。『のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それをのみみつめて坂をのぼってゆくであろう。』
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第1巻の感想とあらすじは?

『まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている。』で始まる「坂の上の雲」は、日本の近代化初期の明治を舞台にしている。『この物語の主人公は、あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれないが、ともかくもわれわれは三人の人物のあとを追わねばならない。』
作家さ行

司馬遼太郎の「街道をゆく 北海道の諸道」第15巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 松前氏は根拠地を福山(松前町)におき、明治維新までこの土地から離れなかった。港湾の条件もさほどにいい土地ではない。アイヌの襲撃が恐ろしかったためではないかと司馬氏は推測している。 天正十八年、松前(当時は蛎崎)慶広が津...
作家さ行

司馬遼太郎の「街道をゆく 南伊予・西土佐の道」第14巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント この巻は南伊予と西土佐を扱っている。 司馬遼太郎氏は高浜虚子の「子規居士と余」という文章が好きだったそうだ。これが「坂の上の雲」を書く動機の一つとなっているようである。 江戸時代、伊予にはわずかな天領の他、八つの藩があ...
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