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明治時代

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司馬遼太郎「坂の上の雲」第8巻の感想とあらすじは?

「皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ。」海戦が始まる直前に掲げられたZ旗(ゼットき)の信号文に書かれていた文言である。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第7巻の感想とあらすじは?

ここに至るまでの間、ロシア陸海軍のお粗末な指揮の様子というのは連綿と語られてきている。このロシア陸海軍を二人の人間によって代表させてきている。陸軍はクロパトキンであり、海軍はロジェストウェンスキーである。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第6巻の感想とあらすじは?

「坂の上の雲」の中で唯一これまでと角度が異なるのが「大諜報」である。ロシア革命に至るまでに、その活動団体を支援しつづけた日本の明石元二郎大佐の活動を描いている。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第5巻の感想とあらすじは?

ここでは思考の硬直性というのがいかに恐いかを知らされる。それが人命を預かる立場にあるものを襲った時の悲惨というものが、どのような結果として表現されるかをまざまざと見せつけられる。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第4巻の感想とあらすじは?

この巻ではひたすら旅順攻略に苦しむ日本軍の姿が描かれ、司馬遼太郎氏はその苦戦の原因を一人の人物に絞って、何度も何度も口のかぎり罵倒している。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第3巻の感想とあらすじは?

文庫第三巻。この巻で、正岡子規が死ぬ。そして、話は日露戦争へと進んでいく。この巻から先に関しては、どう読むかによってだいぶ印象が異なって来るであろう。
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第2巻の感想とあらすじは?

「坂の上の雲」という題名であるが、「あとがき」こう書かれている。『のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それをのみみつめて坂をのぼってゆくであろう。』
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司馬遼太郎「坂の上の雲」第1巻の感想とあらすじは?

『まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている。』で始まる「坂の上の雲」は、日本の近代化初期の明治を舞台にしている。『この物語の主人公は、あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれないが、ともかくもわれわれは三人の人物のあとを追わねばならない。』
作家か行

風野真知雄の「黒牛と妖怪」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 第17回歴史文学賞受賞作品 「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞。明治初期を描いており、主要な登場人物の一人に鳥居耀蔵がいる。「蛮社の獄」などで悪名高い人物であり、当時は「妖怪」と呼ばれ畏れられた。この人物長生きで...
作家か行

風野真知雄の「ニコライ盗撮」盗撮シリーズ第3巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 「西郷盗撮」「鹿鳴館盗撮」に続く第三弾。あとがきで、ひどく難航したと書いてあるように、作中で苦心の跡が感じられる。 今回は大津事件をめぐる歴史ミステリーである。明治二十四年(一八九一)五月十一日に、日本を訪問中のロシア...
作家か行

風野真知雄の「鹿鳴館盗撮」盗撮シリーズ第2巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 「西郷盗撮」に続く第二弾。 あとがきで「伊藤博文たちは鹿鳴館で夜ごと催された舞踏会によって、西洋社会の仲間入りをしようと思っていたのだろうかということだった。 あの、したたかな伊藤が、本当にそんなことで、文明国の仲間入...
作家か行

風野真知雄の「西郷盗撮」盗撮シリーズ第1巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 西郷隆盛の写真は一枚も現存していない。 この事実は多くの人に知られていると作者はあとがきに書いているが、私は多くの人は知らない方に軍配をあげる。 最もよく知られるのは、イタリア人画家のキヨソネが画いた肖像画で、写真と勘...
作家や・ら・わ行

渡辺房男の「ゲルマン紙幣一億円」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 明治時代初期の通貨改革による大混乱に便乗して一攫千金を狙った男たちの物語。この混乱に乗じて莫大な資産を築いたものは実際にいたらしい。 そうしたなかに、著名な財閥の創始者もいるという。作者は名を記していないが、三菱財閥を...
作家ま行

宮尾登美子の「天璋院篤姫」を読んだ感想とあらすじ

十三代将軍徳川家定の御台所(正室)で、その後江戸城の無血開城を迎えるまで大奥を束ねていた天璋院(てんしょういん)篤姫(あつひめ)が主人公の小説。
作家さ行

子母澤寛の「父子鷹」を読んだ感想とあらすじ

勝小吉。本当の名を左衛門太郎惟寅。そして、隠居してからは夢酔と名乗る。幕末において異彩を放った政治家・勝海舟の父親である。 本書に関連するものとして「おとこ鷹」「勝海舟」がある。
作家か行

海音寺潮五郎の「幕末動乱の男たち」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 本書に収録されている人物で、山岡鉄舟を除くと、いずれも斬死、刑死などで不幸な最期を遂げている。壮絶な時代だったのだ。 幕末もの小説を読む前、読んだ後に本書を一読すると、相関関係がすっきりするだろうと思う。作者の最初の意...
作家か行

海音寺潮五郎の「悪人列伝4 近代篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 「大槻伝蔵」の絡んだ加賀騒動が全くのデタラメなものであるというのは衝撃的である。権力のある人間が自己弁護のために事実を歪曲して、嘘に嘘を塗り固める様は、げに恐ろしいものがある。 「田沼意次」の評判が悪かったのは、収賄、...
作家か行

海音寺潮五郎の「武将列伝 江戸篇」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 「真田幸村」といえば、真田十勇士が有名である。古いものには俗書にも見あたらないそうだ。わずかに作者も時代も不明の小説・真田三代記に穴山小助、由利鎌之助、三好新左衛門入道清海、同新兵衛入道為三、筧十蔵の名が見える。 この...
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池波正太郎の「上意討ち」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

剣豪ものが「卜伝最後の旅」、新選組関係が「剣友渡辺曻(のぼり)」「色」「龍尾の剣」。似た主題をあつかっているのが「恋文」「刃傷」です。
作家あ行

池波正太郎の「剣客群像」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 「群像」の名の付く三部作の一作。 「秘伝」諸岡一羽斎の弟子たちを巡る物語。同じ題材で「剣法一羽流」収録の「剣法一羽流」を書いているが、あてている焦点が異なるので、読み比べると面白いだろう。 「妙音記」 「まんぞくまんぞ...