小川恭一の「江戸の旗本事典」を読んだ感想(最高に面白い!)

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覚書/感想/コメント

面白いという理由での評価ではない。とにかく、凄い本である。時代小説ファンなら、持っておきましょう。
皆さんは旗本と御家人の区別がつきますか?

家禄の違いで、例えば二百俵以上であれば旗本で、それ未満なら御家人と思っている人、本書を読んでください。また、勝海舟の家が御家人と思っている人も、本書を読んでください。

如何に旗本と御家人の区別が難しいのかが、よーく分かります。というより、複雑すぎて頭が痛くなりました。これを読むと、時代考証をしっかりしている小説家の記述も、だいたいは間違ってんだろうなぁと思ってしまいます。

本書を読むにあたり、紙とペンをもって、簡単にメモを取りながら読むことをお薦めします。でないと、途中でこんがらがってきます。

著者は、江戸研究で有名な三田村鳶魚の弟子にあたる人である。

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本書について

小川恭一
江戸の旗本事典
講談社文庫 約400頁
解説書

目次

第一章 「旗本八万騎」の実情
第二章 幕府の人事と組織
第三章 旗本のライフサイクル
第四章 「イエ」制度のなかで
第五章 旗本はつらいよ
第六章 旗本の生活は退屈か?
第七章 旗本の経済学
第八章 経営者としての旗本

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