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新宮熊野神社の参詣記-歴史と見どころ紹介(福島県喜多方市)長床(ながとこ)が有名な神社

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新宮熊野神社

会津若松や喜多方の方に来たら、ぜひ立ち寄りたいのが、新宮熊野神社。ここの長床は見ておきたい。長床に読み方は「ながとこ」。鶴ヶ城をみて、ちょっと足を延ばすがのおすすめ。

紅葉の季節、大イチョウの落葉で、長床の前が一面黄色い絨毯となる。今回は紅葉の季節ではなかったが、見たい風景である。

源氏ゆかりの神社である。源頼義、義家親子が1055年の前九年の役で陸奥に向かう際に、紀州熊野から熊野堂村(現・河沼郡河東町)に勧請創建したのが始まりとされる。
後三年の役に源義家が新宮の地に移し、造営が1085年に始まって1089年に終わった。

本宮・新宮・那智の熊野三山を祀っている。
国の重要文化財に指定されている熊野神社長床(くまのじんじゃながとこ)と呼ばれている拝殿がある
長床のほか、熊野三社本殿、文殊堂、観音堂が残されている。

メインの長床はともかくとして、全体としてみた場合、残念ながら、保存状態がよいとはいえなかった。
修復が必要なのは熊野三社本殿、文殊堂、観音堂。・・・ほぼすべてである。
逆に、宝物殿は真新しく、金の使い道を間違えているとしか思えなかった。

長床は2014年の映画「蜩ノ記」で、祭りの場面で使われた。

宿泊旅行なら旅行サイトを利用するのが良いと思います。下記をご参考になさってください。
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鳥居から参道

新宮熊野神社の入り口

鳥居に注連縄がぶら下がっている。

鳥居を斜め前から。

側にある紹介の看板。

参道

長床側から見た参道

長床(ながとこ)

お目当ての長床が近づいてきた。看板。

長床が見えてきた。

長床。紅葉の名所として知られる。一面に紅葉の黄色い葉が黄色い絨毯のようになるとのこと。

長床は神楽等の祭礼としても使われたと伝えられている。映画「蜩ノ記」では、まさにその場面が再現された。

長床の中。44本の柱がある。

長床には七不思議がある。
一、三社の屋根には鳥がとまらない。
二、長床に鳥が巣をかけない。
三、長床の中には蚊が入らない。
四、長床の最北の隅に板が敷かれない。
五、村に火災が起こっても二軒以上燃えない。
六、栗の一年生に実をつける。
七、熊が来て神前に詣でる。

4つ目の不思議は、飛騨の匠が長床を一夜で建てるという誓いを立て作り始めたが、アマノジャクが鶏の真似をしトキの声をたて、匠が夜明けと勘違いし工事を中止したためと言われている。そのため、長床の北西隅九尺四方には床板が張られていないところがある。

本殿

長床は拝殿。裏手に本殿へ続く階段がある。

本殿。

本殿から長床を見る

境内案内図

新宮熊野神社の概要

項目内容
創建天喜3年(1055年)
主祭神熊野三山(家都御子神、熊野速玉大神、熊野夫須美大神)
社格等古代社格制度
中世社格制度
近代社格制度県社
現代の制度
その他
備考

文化財

指定内容
国指定国宝
重要文化財熊野神社長床
銅鉢
登録有形文化財
県指定重要文化財熊野神社本殿
木造文殊菩薩騎獅像
熊野神社御神像
銅製鰐口
銅鐘
熊野山牛玉宝印版木・宝珠
大般若経・経櫃
市指定重要文化財木造薬師如来坐像及び木造十二神将立像・木造狛犬

木造文殊菩薩騎獅像は、知恵の菩薩様と知られ、獅子のお腹の下をくぐることができれば頭が良くなると言われている。

国指定
県指定
市指定

地図

住所:福島県喜多方市慶徳町新宮字熊野2258