墨古沢遺跡(すみふるさわいせき)は3万4000年前の旧石器時代の遺跡です。
2019年に国の史跡に指定されました。
遺跡の発掘調が2015年から約3年間かけて行われました。調査が終わり、現在は写真のように畑に戻っています。
この看板が無ければ、全く気が付かない史跡です。まさか、この畑の下に国指定の遺跡があるとは思わないと思います。
写真の左手は酒々井パーキングエリア(上り線)です。右手に進んでいくと、近くには酒々井プレミアム・アウトレットがあります。
見どころという程、見るところがあるわけではないですが、古代の日本人がこの周辺を生活の拠点にしていたことは興味深いです。
旧石器時代の重要遺跡
発見のきっかけは1999年から2000年にかけて東関道の酒々井パーキングエリア(上り線)の拡張工事でした。
日本の旧石器時代を特徴づけ、かつ日本最大級ともなる環状ブロック群の遺跡であることが分かりました。
日本列島の後期旧石器時代前半期を特徴づける約3万4千年前の環状ブロック群で,日本最大級の規模。動物資源を目的に集まった人々が営み,狩猟具を含む活発な石器製作を行った集落遺跡で,石材分析から広域に及ぶ人々の移動や交流が明らかとなっている。当時の生業活動や集団関係を知る上で極めて重要。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/430422
墨古沢遺跡は今から3万4000年前の旧石器時代(後期旧石器時代前半期)に属する遺跡です。この遺跡は、「石器ブロック」と呼ばれる石器の分布が集中する場所が、円環状に配置された「環状ブロック群」と呼ばれるもので、円環部の大きさが南北70m、東西60m、石器の数は1万点に迫ると予測される日本最大級の規模を誇ります。
https://www.town.shisui.chiba.jp/docs/2018032200037/
上の写真を左の方へ進んでいくと、本佐倉城があります。本佐倉城は香取海の側にあった城です。
古代、近くまで香取海が広がっていましたので、墨古沢遺跡は香取海に比較的近いところにあったことになります。
場所など
所在地: 〒285-0913 千葉県印旛郡酒々井町墨 字小谷1381-3