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灰原薬「応天の門」第15巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第15巻です。 貞観7年(865年)が舞台だと思います。 伴健岑が配流先の隠岐から恩赦によって放免されたのが貞観7年(865年)だからです。 しかし、この恩赦は誤りであったとされ、改めて出雲に左遷されます。 舞台...
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灰原薬「応天の門」第14巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第14巻です。 時期の特定が厄介です。前巻では土師忠道の昇進時期から865年(貞観7年)と推測しましたが、この巻で藤原良房が病から政務を退きます。 藤原良房が病でいったん政務から退くのは864年(貞観6年)の冬と...
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灰原薬「応天の門」第13巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第13巻です。 富士山が噴火した864年(貞観6年)か、翌865年(貞観7年)だと思われます。 土師忠道が左馬少属(さまのしょうさかん)から甲斐権掾(かいのごんのじょう)になるのが、865年(貞観7年)ですので、...
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灰原薬「応天の門」第12巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第12巻です。 貞観の大噴火があった年が描かれていますので、864年(貞観6年)になります。 貞観の大噴火は、864年(貞観6年)から866年(貞観8年)まで続きました。 駿河国の報告は、貞観6年5月25日(86...
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灰原薬「応天の門」第11巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第11巻です。 この巻の前半は伴善男が関わってきます。この登場するのが源能有です。文徳天皇の皇子です。 そして後半は道真本人が殺人事件の容疑者になってしまいます。事件は12巻に続きます。 本書の中で良かったセリフ...
日本史

藤田覚「幕末から維新へ」(シリーズ日本近世史⑤)の感想と要約は?

覚書/感想/コメント 本書の対象は18世紀末から19世紀半ば過ぎまでの江戸時代です。 いわゆる「幕末」の時代です。 あとがきに書かれていますが、本書では2つの点に留意して書かれています。 なるたけ社会史や経済史、思想史などに目配りしながら、...
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灰原薬「応天の門」第10巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第10巻です。鬼が再び市中を騒がせます。不思議なことに、鬼が跋扈したのは平安時代が主でした。平安時代には鬼や狐が国家を乱す妖怪でしたが、中世になると天狗になります。
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灰原薬「応天の門」第9巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第9巻です。菅原道真は様々な人との出会い、学問に対する姿勢が変わっていきます。そして、菅原道真が藤原基経と遭遇し、次巻以降、様々な形でかかわりを持つようになっていきます。
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灰原薬「応天の門」第8巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第8巻です。菅原道真が、学問とは誰のためにあるのだ、と自問自答するようになる、二つの出来事を扱っています。己の才能をどのように使うのか、道真は、かつて、すべきことを見誤るなと、いわれたことを思い出しました。道真の意識が徐々に変わっていくようになります。
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灰原薬「応天の門」第7巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第7巻です。第4巻で藤原常行の前に現れた百鬼夜行ですが、本巻でも登場します。しかし、それは物の怪でもなんでもありません。藤原常行は百鬼夜行を装った者たちが何者なのか気になります。そして菅原道真も百鬼夜行の一団が何者なのかを探り始め、手がかりを見つけます。
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灰原薬「応天の門」第6巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第6巻です。今回、昭姫の過去のことについて触れられます。そして、島田忠臣の娘・宣来子が菅原道真の許嫁となった経緯も語られました。道真にとっては有難迷惑ですが、反藤原である源融と接点を持つことになってしまいます。一方で、藤原氏の中でも藤原良房と藤原良相の主導権争いが始まりまりました
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灰原薬「応天の門」第5巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第5巻です。魂鎮めの祭である御霊会が描かれました。その祭の中で渦巻く陰謀と、それに巻き込まれていく菅原道真の様子が描かれていきます。最初の御霊会は貞観5(863)年に京都の神泉苑で行われ、早良親王など六人の霊が「六所御霊」として祀られました。
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灰原薬「応天の門」第4巻の感想とあらすじは?

灰原薬氏による「応天の門」の第4巻です。新たに登場するのがライバルとなる藤原常行(ふじわら の ときつら)です。この藤原常行は百鬼夜行に出会ったという逸話があります。本書ではそのことが描かれました。この話は「今昔物語」「打聞集」「真言伝」にも記されている逸話で、著名な事件だったらしいです。
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灰原薬「応天の門」第3巻の感想とあらすじは?

「応天の門」の第3巻です。この巻の大きなテーマが菅原道真の兄の事です。そして、新たな登場人物として許嫁の島田宣来子(しまだ のぶきこ)が登場します。以後、頻繁ではありませんが、たびたび登場するようになります。
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灰原薬「応天の門」第2巻の感想とあらすじは?

応天の門の第2巻です。第2巻と第3巻のテーマの一つが菅原道真の兄の事です。この巻で何やら思わせぶりなセリフや場面が多く出てきます。一体どういうことなのでしょう…?
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灰原薬「応天の門」第1巻の感想とあらすじは?

平安時代を舞台に、菅原道真を主人公とし、バディに在原業平を配したサスペンス漫画です。作者は灰原薬氏です。トピックの解説を東京大学史料編纂所の本郷和人教授がされています。タイトルから想起されるように、クライマックスは貞観8年(866年)におきた「応天門の変」になるのでしょうか。
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藤井讓治「戦国乱世から太平の世へ」(シリーズ日本近世史①)の感想と要約は?

覚書/感想/コメント 扱う時代は織豊政権の安土桃山時代から徳川家光の治世下の江戸時代までの五人の為政者の時代、およそ100年です。 具体的には織田信長から始まり、豊臣秀吉、徳川家康、徳川秀忠、徳川家光までの五名の時代を扱っています。 「はじ...
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畑尚子「江戸奥女中物語」の感想と要約は?

覚書/感想/コメント 奥女中を研究する人にとって、三田村鳶魚の「御殿女中」はバイブル的存在だそうです。 本書では具体的な事例として、多摩地域から奉公に上がった藤波を主人公にしています。藤波は現在の東京都日の出町の野口家から江戸城大奥に奉公に...
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本郷和人「北条氏の時代」の感想と要約は?

鎌倉時代は約150年間ありますが、その主人公は「北条氏」です。その北条氏のリーダーたちを取り上げたのが本書です。 2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が北条義時を主人公としていたこともあり、北条氏への注目が高まっていました。 地方の小さ...
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平谷美樹「義経になった男」の感想とあらすじは?

覚書/感想/コメント 全4巻です。源義経を主人公にした小説で、影武者説を採っています。面白い説です。 義経記に「しゃそう」という雑色が登場します。藤原秀衡推挙の者で、いざという時に役立つということで源義経が召し抱えたものです。下男にも関わら...