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司馬遼太郎

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司馬遼太郎の「街道をゆく 壱岐・対馬の道」第13巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント この巻は壱岐と対馬だけを扱っている。 「古事記」の冒頭の国生みの話。「次に伊伎島(壱岐)を生みき」「次に津島(対馬)を生みき」とあるように、上代から二つの島が認識されていたようだ。 弥生式農耕がひらけたことにより、倭国...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 十津川街道」第12巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 五條・大塔村 坂本竜馬の死に関して、十津川郷の者が登場する。もちろん、十津川郷の者が殺したのではない。そう名乗った者が坂本竜馬を殺したのだ。 だが、竜馬はその者を十津川郷と名乗ったことで見方と信じた節がある。 幕末に、...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 肥前の諸街道」第11巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 蒙古塚・唐津 元寇に関する記述がなされる。 糸島半島に蒙古塚というのがある。一二七四年に襲来してきた元軍だ。二万に及ぶ元軍のすべてがモンゴル人というわけではなかったと司馬遼太郎はいう。漢人や高麗人も多数混じっていた。 ...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 羽州街道、佐渡のみち」第10巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 上杉家。上杉謙信ではなく、上杉景勝と直江兼続の代になってからの話題が多く、上杉家が好きな人には興味のそそられる内容となっている。 佐渡のみちでは「鼠草紙」という奇書、そしてそこに書かれている小比叡騒動のこととそれに関わ...
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司馬遼太郎「街道をゆく 信州佐久平みち ほか」第9巻の感想と要約

潟のみちでは、新潟を旅しています。ここでは木崎村での事例をとりあげ、凄まじい執念で稲を育て続けてきた農民の姿を描いています。 覚書/感想/コメント 潟のみち 律令体制は貴族や寺院のためにあった。そして、全国の農民は「公民」の名の下に公田に縛...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 種子島みち ほか」第8巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 大きく分けて、若衆組という独特の青年組織をたずねて歩く「みち」と、鉄砲伝来の地である種子島をたずねる「みち」の二つになる街道をゆくである。 熊野・古座街街道 若衆組。入会資格については、家格に条件の付く地方もあったよう...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 大和・壺坂みち ほか」第7巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 特定の技術にたけた者達が住んだ場所を旅する。そういう感じの街道をゆくである。 甲賀と伊賀のみち 伊賀上野城。戦国末期の城で、織田信長の伊賀鎮定後、滝川雄利が築いたもの。その後城主が脇坂氏、筒井氏、藤堂氏となる。 藤堂高...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 沖縄・先島への道」第6巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 須田画伯に問われて、発作的に与那国島までいきましょうといってしまったことに端を発する今回の旅。 司馬遼太郎氏のエッセーなどには戦時体験、とくに軍隊体験がよく書かれている。今回取材地が沖縄ということもあり、こうした戦争体...
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司馬遼太郎の「歴史の中の日本」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 昭和三十五から昭和四十八年までに各新聞紙や雑誌に掲載されたエッセイを収録したもの。 生きている出雲王朝 出雲大社の社家。島根県の新聞の元旦号には出雲大社のシルエットがえがかれ、謹賀新年の活字とともに、島根県知事の名と「...
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司馬遼太郎の「街道をゆく モンゴル紀行」第5巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 正確には、モンゴルだけの紀行ではない。半分は現ロシア(旧ソ連)のシベリア地域の紀行である。 ハバロフスクへ 旧満州から東シベリアにいた民族は隋・唐の頃には黒水靺鞨と総称されたそうだ。黒竜江の流域の森林で狩猟しているツン...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 洛北諸道ほか」第4巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 今回の旅は近畿とその周辺である。「洛北諸道」のくだりが面白かった。 洛北諸道 江戸時代になって群がり出てきたスタスタ坊主。願人坊主とも呼ばれた。この家業が流行ったのは大岡越前守が江戸町奉行だった頃で、大岡越前守は京都所...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 陸奥のみちほか」第3巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 北の陸奥と南の肥薩という両極を旅し、そして、司馬遼太郎氏の地元を最後におさめている。私が惹かれる記述が多かったのは、「陸奥のみち」である。 陸奥のみち 明治政府が東北の面倒を見なかった、飛び越えて北海道の開拓に熱を上げ...
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司馬遼太郎の「尻啖え孫市」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 雑賀孫市。本姓が鈴木であるため鈴木孫市とも記されることが多い、また諱を重幸というので、鈴木姓の中で代々に「重」をつける習慣になっている家には孫市の子孫を称する家が多いそうだ。付け加えると、孫市ではなく「孫一」と表記する...
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司馬遼太郎の「人間の集団について-ベトナムから考える」を読んだ感想とあらすじ

司馬遼太郎氏は「坂の上の雲」の取材で行きたかった場所としてベトナムがあったようです。本書では、司馬遼太郎氏がベトナムに短期滞在して、そのときに考えたことや思ったことを書いています。
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司馬遼太郎の「街道をゆく 韓のくに紀行」第2巻を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 韓国を旅する。 加羅の旅 江戸時代における対馬藩は十万石格だった。米がとれないために「格」とされたのだ。これが釜山を発展させることとも関係する。この島主宗家は倭寇を押さえるということで、米をもらっていた。ついには、室町...
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司馬遼太郎の「街道をゆく 長州路ほか」第1巻を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメント 近江から始まる司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズ 湖西の道 静岡県の西半分を指す遠江は「遠つ淡海」の縮め語であり、同様に近江とは「近つ淡海」の縮め語である。この場合、遠つ淡海は浜名湖、近つ淡海とは琵琶湖を指す。もっとも...
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司馬遼太郎の「梟の城」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

司馬遼太郎氏が第42回直木三十五賞を受賞した作品です。舞台となるのは、秀吉の晩年。伊賀忍者の葛籠重蔵、風間五平、木さる。そして謎の女・小萩。それぞれの思惑が入り乱れる忍びを主人公とした小説です。
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司馬遼太郎の「新史-太閤記」を読んだ感想とあらすじ

司馬遼太郎氏が描く豊臣秀吉の物語は、後の豊臣秀吉が故郷を飛び出し、織田家に仕え、やがては天下を取り、北条征伐に至る直前までの時期を描き、徳川家康が秀吉の軍門に下るところで終わりにしています。この頃が秀吉の絶頂期であり、以後のことには興味がなかったのでしょう。
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司馬遼太郎の「風神の門」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント ある意味、司馬遼太郎版「真田十勇士」といってよい作品です。 本書で出てくる真田の忍びは、いわゆる真田十勇士です。 ちなみに、真田十勇士とは下記の10名です。 猿飛佐助霧隠才蔵海野六郎穴山小助由利鎌之助根津甚八望月六郎筧...
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司馬遼太郎の紹介と作品・著書

歴史小説における司馬遼太郎の評価は不要でしょう。最も偉大な歴史小説作家であり、時代小説作家でした。その芝良太郎の作品を紹介しています。