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東洋が舞台

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北方謙三の「血涙 新楊家将」を読んだ感想とあらすじ

「楊家将」から二年後。楊家の中で生き残ったのは六郎と七郎の二人だけです。楊業を失い、兄三人を失った楊家軍の再興から物語は始まります。裏切りによって壊滅的な打撃を受けた楊家がいかにして立ち上がるのでしょうか。
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北方謙三「楊家将」の感想とあらすじは?

文句なしに面白い作品です。楊業に物語を書けと言われているような気がして、書き始めたと、北方謙三が述べていますが、確かに何かが違います。「楊家将」は日本ではなじみが薄いですが、中国では「三国志」「水滸伝」と並ぶ人気を誇るそうです。
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風野真知雄の「陳平」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 陳平。前漢の功臣の一人である。高祖劉邦を助け、簫何、韓信、張良らとともに劉邦に天下を取らせた。 確かにこれはそうなのだが、むしろ、劉邦が皇帝になり、また、劉邦の死後の動きの方が陳平の最大の功績ではないだろうか。 呂氏一...
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風野真知雄の「馬超」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 三国志を彩る英雄の一人、「錦馬超」の渾名で知られる馬超を取り上げた小説。 常に馬超の視点に立って描かれ、余計な記述がないのがいい。もちろん転換期となる重要な事件は書かれているが、要点だけを書き、そちらに脱線することがな...
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堺屋太一の「世界を創った男 チンギス・ハン 第4巻 天尽地果」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 第四巻の題名は「天尽地果」。つまり、「天尽き地果てるまで」です。チンギス・ハンの晩年二十年間を描いています。史上最大の帝国を築いていく場面です。 大帝国を築く過程でチンギス・ハンが最初に攻撃をし、最後に征服したのが西夏...
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堺屋太一の「世界を創った男 チンギス・ハン 第3巻 勝つ仕組み」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 第三巻はチンギス・ハンが漠北を統一するまでの十年足らずを描いています。その期間、チンギス・ハンの前に立ちはだかったのは盟友ジャムカでした。 二人の戦いは単なる個人的感情や氏族の立場によって生じたものではありません。目指...
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堺屋太一の「世界を創った男 チンギス・ハン 第2巻 変化の胎動」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント ウランバートルに造られたチンギス・ハンの像は座像だそうです。モンゴル人のイメージとしては馬上の征服者ではなく、「着座の帝王」なのです。 その代わり、両脇には騎馬像があります。ボオルチュとムカリの二人です。チンギス・ハン...
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堺屋太一の「世界を創った男 チンギス・ハン 第1巻 絶対現在」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント チンギス・ハンを主題とした書物が多い中、堺屋太一氏はあえて選んだ理由を述べています。 平成になったころと同じくして、チンギス・ハンの歴史研究が飛躍的に進み、新たなチンギス・ハン像が描かれるようになったのが理由のひとつだ...
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北方謙三の「三国志の英傑たち」を読んだ感想とあらすじ

「三国志読本」に続く「北方三国志」の副読本。序章で書かれているが、北方謙三の三国志との出会いは高校時代に読んだ吉川英治の三国志だったようだ。
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北方謙三の「三国志読本」を読んだ感想とあらすじ

「北方三国志」をより楽しむための副読本である。第一章で北方謙三のインタビュー。第二章で小説の舞台背景説明。第三章、第四章はキーワードでの分析や人物紹介。第五章では単行本の付録として制作された「三国志通信」を再録。
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北方謙三「三国志」(全13巻)のあらすじと感想は?

「北方三国志」と言われる北方謙三による三国志です。「三国志演義」と「正史三国志」をもとに書かれていますが、比重としては「正史三国志」に重きを置いているようです。主要人物の描き方にも特徴があります。この人物描写が「北方三国志」といわれるゆえんでしょう。
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白石一郎の「怒濤のごとく」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

日本で国姓爺の名で知られる鄭成功と、父・鄭芝龍の物語。物語の前半は鄭一族を一挙に強大にした鄭芝龍が主人公であり、後半はこの親子の対決が見所となっている。
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海音寺潮五郎の「中国英傑伝」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント いわゆる十八史略ベースにし、春秋戦国時代から前漢成立までを書いた史伝である。 惜しむらくは、時系列に話が進んでおらず、書籍化する段で時系列に編集し直せばとても読みやすかったろうにと思う。 時系列で行けば、「覇者桓公」か...
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井上靖の「風濤」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 二度にわたる元寇を元の側から、特に高麗を舞台として描かれています。 元寇の行われる前の高麗は、蒙古軍により国土が壊滅的な打撃を受けており、蒙古からの要求をいかにして反らそうかという高麗政府の苦心が伺えます。 高麗政府は...
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井上靖「蒼き狼」の感想とあらすじは?

小説の読みどころの一つは、鉄木真(テムジン)が自身の出生の秘密に悩み、それを自身が蒼き狼たることを証明することによって払拭しようとする点です。そして同じ様な悩みを抱えているはずの長子・ジュチに対しても同様に狼たらんことを求める点であると思います。
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井上靖の「楼蘭」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 西域ものが中心となっている短編集です。 「楼蘭」は1900年にスウェーデンの冒険家スウェン・ヘディンの「さまよえる湖」からヒントを得た題材です。 楼蘭はスウェン・ヘディンによって発見された都市です。 ですが、楼蘭が楼蘭...
作家あ行

井上靖の「敦煌」を読んだ感想とあらすじ(映画の原作)

敦煌が脚光を浴びるのは、20世紀になってからである。特に注目を浴びたのは、敦煌の石窟から発見された仏典である。全部で4万点。

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海音寺潮五郎「孫子」の感想とあらすじは?

兵法書の「孫子」を解説しているわけではない。あくまでも「孫子」と呼ばれた二人の人物、孫武(そんぶ)と孫臏(そんぴん)を主人公にした小説である。
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