![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113039.jpg)
北鎌倉にある寺院のうち、最も美しく、そして最も静謐な寺院だと思います。
北鎌倉駅を出て、円覚寺や東慶寺などを参拝した後、建長寺に向かう途中で参拝するのがおススメです。
山ノ内の浄智寺の向かいの谷を明月谷といいます。そこにあるので、明月院と呼ばれます。
参拝したのは平日でしたが、天気が極めて良かったこともあり、人出が多かったです。
ですが、不思議なくらいに明月院には人がおらず、とても贅沢な時間を過ごせました。
明月院ブルーで有名なアジサイの季節でなかったことや、花菖蒲もまだ咲き始めていない頃だったためかもしれません。
しかし、花菖蒲の開花が近い時期でしたので、通常は非公開の本堂後庭園が公開されていました。
これほど清々しい庭園はありません。花菖蒲が咲き誇っている時期や紅葉の美しい時期を狙わずとも、公開されている時に見学するのがおススメです。
境内は国指定史跡になっています。
明月院の見どころ
北鎌倉駅から
線路沿いを円覚寺から建長寺に向かって歩いていき、踏切手前を左手に曲がります。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112044.jpg)
左側に小川が流れています。そのまま道なりに進んでいくと、ほどなく入り口が見えます。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112340.jpg)
明月院の入り口
勝手なイメージで、入り口は少しだけ高台にあり、階段を上っていくのだと思っていました。
平坦な場所に入り口が見えたことと、古いお屋敷の入り口の様な雰囲気でしたので意外に思いました。
明月院は、平安時代末期の1159(平治元)年の平治の乱で戦死した首藤(山ノ内)俊通を供養するために、1160年(永暦元年)に息子の山ノ内経俊が明月庵を建てたのがはじまりとされます。
鎌倉時代になり、1256(康元元)年、第5代執権北条時頼が出家のために最明寺を建立しました。
時頼の息子で第8代執権の北条時宗が最明寺を前身として蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を開山に「福源山禅興仰聖禅寺」を再興しました。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112451.jpg)
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112517.jpg)
総門
室町時代の1380(康暦2・天授6)年、鎌倉公方の足利氏満から禅興寺中興の命を受け、関東管領・上杉憲方が寺院を拡大し、塔頭も建てました。
室町幕府3代将軍足利義満の時代に禅興寺は関東十刹の一位となりました。
明月庵は明月院と改められ、支院の首位に置かれます。
明月院は、禅興寺の塔頭でしたが、禅興寺は明治初年頃に廃絶し、筆頭の支院だった明月院のみが残りました。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112538.jpg)
茶々橋
境内に入ってすぐのところの石橋です。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112639.jpg)
兎と亀が仲良く小川を見ています。何を見ているのでしょう?
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411115316.jpg)
月笑軒(茶室)
右手に見えるのが茶室の月笑軒です。
正面に見えるのが北条時頼廟です。その左手に伝・北条時頼墓所があります。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112656.jpg)
桂橋
木でできた橋です。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112730.jpg)
山門と石段
山門に続く石段です。両側にはアジサイが植わっています。
このアジサイが咲き誇ると、有名な「明月院ブルー」の風景が見られます。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112754.jpg)
この石段の風景が有名な「明月院ブルー」の風景です。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112824.jpg)
枯山水庭園
山門をくぐり、本堂に向かうと、左手に見えるのが、枯山水庭園です。
広くはありませんが、綺麗に整えられた庭園です。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112934.jpg)
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113323.jpg)
本堂
ここがお目当ての場所です。
この本堂(紫陽殿)にある「悟りの窓」と呼ばれる円窓を見たくてやってきました。
まさに「絶景」です。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411112942.jpg)
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113006.jpg)
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113011.jpg)
本堂後庭園から見た「悟りの窓」です。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113509.jpg)
亀の置物があります。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113451.jpg)
本堂後庭園
通常は非公開ですが花菖蒲の開花期と紅葉期のみ公開されています。
ちょうど花菖蒲の時期に来たので、見る事が出来ました。
この庭園は見たほうが良いです。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113517.jpg)
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113548.jpg)
明月院には様々な場所に兎と亀の置物があります。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411113601.jpg)
瓶(つるべ)の井
鎌倉十井の1つです。現在でも使える井戸です。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411114142.jpg)
開山堂
1380年頃に明月院内に建立されていた宗猷堂を開山堂にしました。
堂内中央に密室守厳の木造、最明寺、禅興寺、当院の歴代住持の位牌が祀られています。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411114203.jpg)
やぐら
鎌倉のやぐらの中でも最大級のやぐらです。やぐらとは墓地用地の少なかった鎌倉時代の洞穴墳墓のことです。
間口7メートル、奥行き6メートル、高さ3メートルあります。
「明月院やぐら」または「羅漢洞」と呼ばれます。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411114230.jpg)
壁面に多宝如来や釈迦如来が浮き彫りされています。基壇上部には十六羅漢が浮き彫りされています。
上杉憲方の墓と伝わる宝篋印塔が祀られています。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411114239.jpg)
伝・北条時頼墓所
北条時頼(ほうじょう ときより)は、鎌倉幕府の第5代執権です。
北条時氏の次男で、4代執権北条経時の弟になります。
8代執権北条時宗らの父です。
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411114651.jpg)
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411114707.jpg)
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411114743.jpg)
御朱印
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411175144.jpg)
パンフレット
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411175207.jpg)
![](https://www.loungecafe2004.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/Kamakura-20230411175219.jpg)
明月院の情報
山号、宗派、本尊
- 山号 福源山
- 院号 明月院
- 宗派 臨済宗建長寺派
- 本尊 聖観音
創建、開山、開基
- 創建年 明月庵: 永暦元年(1160年)
- 禅興寺: 文永五年(1268年)頃
- 開山 密室守厳
- 開基 上杉憲方
- 正式名 福源山明月院
- 別称 あじさい寺
札所等
- 札所等 鎌倉観音霊場第三十番
地図
所在地 神奈川県鎌倉市山ノ内189
電話 0467-24-3437
拝観料 高校生以上:500円、小中学生:300円、障害者:無料(要障害者手帳)*付添1名無料
本堂後庭園公開 拝観料と改めて500円