記事内に広告が含まれています。

明治時代

作家あ行

乙川優三郎の「冬の標」を読んだ感想とあらすじ

幕末の時代を生きた閨秀画家・明世の人生を描いた作品。仕来りにめげず、画と向き合う明世の姿が清々しく描かれている。
作家は行

藤沢周平「白き瓶-小説-長塚節」の感想とあらすじは?

第二十回 吉川英治文学賞。読むのに骨の折れる小説である。その理由は幾つかあると思う。一つは、歌人の世界を描いていること。歌に興味がなければ、小説中に散りばめられた歌を鑑賞する気にすらならなくなる。
作家あ行

池波正太郎「若き獅子」の感想とあらすじは?

平均すると短編あたり三〇頁を下回る極めて短い短編集です。 そのため、内容の紹介はかなり割愛させて頂きました。 池波正太郎の作品群の中では数少ない(それなりには書いているのですが)歴史上の人物を扱った作品集。 どちらかといえば、小説というより...
作家さ行

佐藤雅美「幕末「住友」参謀-広瀬宰平」の感想とあらすじは?

住友中興の祖とされる広瀬宰平の話です。 別子銅山を中心として発展した住友にとって別子銅山がなくなることは家業を衰退に導くことになります。 しかし、本店の人間と別子銅山の現場の人間とに認識の差が生まれます。本店の人間は別子をたたんでこぢんまり...
作家さ行

佐藤雅美「調所笑左衛門-薩摩藩経済官僚」の感想とあらすじは?

幕末にも近い時代。薩摩藩は会社で言えば事実上倒産していた。会社更生法でもあれば、申請をしていなければならないほどの死に体だったのだ。その甦らせた男が調所笑左衛門なのである。
作家さ行

佐藤雅美「官僚川路聖謨の生涯」の感想とあらすじは?

「開国 愚直の宰相堀田正睦」と対になるものです。 時代は「開国 愚直の宰相堀田正睦」より先んじた所から始まります。激動の時代が幕開け、否応なく幕府は外国の使節との交渉を迫られることになります。 この交渉次第によっては、幕府の維新が揺らぐこと...
作家さ行

佐藤雅美「開国-愚直の宰相・堀田正睦」の感想とあらすじは?

佐藤雅美の出発点となる作品です。 この作品の通貨に関する部分を抜き出して出版されたのが「大君の通貨」です。 また「官僚川路聖謨の生涯」は本書と対になるものです。 本書が、幕府の実質トップの側からの視点であるのに対して、「官僚川路聖謨の生涯」...
作家さ行

佐藤雅美「大君の通貨-幕末「円ドル」戦争」の感想とあらすじは?

徳川幕府の崩壊は、幕末の薩長の活躍があまりにクローズアップされているので、それがために徳川幕府が崩壊したと理解している人も多いと思うが、本書を読めば、半分は自滅したことが分かると思う。