エリス・ピーターズ

エリス・ピーターズの紹介と作品・著書

略歴

(1913~1995)
エリス・ピーターズ。作家。イギリス、シュロップシャ州ホースヘイに3人兄弟の末娘として生まれる。
祖母がウェールズ人で、幼少期に母と一緒にウェールズ国境近くの古城、旧跡を見に行ったことが作家生活に影響をもたらした。
1936年に作家デビュー。以後25年間に20冊以上の歴史短編小説を、本名のイーディス・パージターで発表。
1959年からエリス・ピーターズ名義で推理小説を書き始める。
1981年イギリス推理作家協会のシルヴァー・ダガー賞。
1994年大英勲章O.B.E.を授与。
エリス・ピーターズ名義では、「”修道士カドフェル”シリーズ」「”フェルス一家”シリーズ」や「ノンシリーズ」等がある。
本名のイディース・パージター名義では「The Heaven Tree 3部作」「The Brothers of Gwynedd 4部作」他多数。

TVシリーズ

TVシリーズは本国イギリスでも人気が高く、シリーズ化されています。
カドフェルを演じるのはイギリスの俳優でシェイクスピア俳優のデレク・ジャコビです。はまり役との評判が高く、これが人気の一因でもあります。
彼は1994年にナイトに叙されており、奇しくもエリス・ピーターズがOBEを受賞した年と同じです。
TVシリーズは既に日本でもBSや専門チャンネルで放映されましたが、再びの放映を待ち望む声も高いようです。
また、このシリーズはDVDとしても入手は可能です。
<第1シーズン>
■死体が多すぎる シリーズ2
■聖域の雀 シリーズ7
■死を呼ぶ婚礼 シリーズ5
■修道士の頭巾 シリーズ3
<第2シーズン>
■氷のなかの処女 シリーズ6
■悪魔の見習い修道士 シリーズ8
■聖女の遺骨求む シリーズ1
<第3シーズン>
■代価はバラ一輪 シリーズ13
■聖ペテロ祭殺人事件 シリーズ4
■門前通りのカラス シリーズ12
<第4シーズン>
■聖なる泥棒 シリーズ19
■陶工の畑 シリーズ17
■憎しみの巡礼 シリーズ10

紹介している作品

3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル番外編 修道士カドフェルの出現」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 本書でカドフェルものは最後である。 前作で、シリーズは終了している。 本作は、シリーズとは別の短編集であり、題名にあるように、カドフェルが修道士になったいきさつを描いた「ウッドストックへの道...
3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第20巻 背教者カドフェル」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 長編最終巻。 カドフェル・シリーズとして完結したわけではない。 作者の逝去にともなうシリーズの終了である。作者は次作の構想も練っていたようで、とても残念である。 ある意味未完のシリーズ...
2) 超面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第19巻 聖なる泥棒」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメント 1144年8月酷暑の夏だった。エセックス伯ジェフロワ・ド・マンデヴィルは暑さのために兜を脱ぎ、鎖帷子も脱ぎ捨てていた。 だが、これが仇となる。彼の頭に弓があたり、傷はたいしたことはなかったものの、...
3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第18巻 デーン人の夏」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント スティーブン王と女帝モードの王位を争う情況は解決の兆しがない。 スティーブン王は南部一帯と東部の大半を支配し、女帝モードは南西部に身を落ち着かせている。この所は静けさを取り戻している。 さて...
2) 超面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第17巻 陶工の畑」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメント 今回の事件は二転三転する。当初死体の女と目された女は証言により死体であることが否定され、次に目された女も同様に否定された。 では、一体死体は誰なのか?そして、なぜ正式な葬儀をされないで埋められたの...
3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第16巻 異端の徒弟」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント スティーブン王と女帝モードの争いは膠着状態のようである。 状況を打開するために、様々な人物の所に説得・恭順の使者が飛び交っている。 その中の一人がシュルーズベリに立ち寄ることになった。この人...
3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第15巻 ハルイン修道士の告白」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント スティーブン王と女帝モードの争いは元の状態に戻ってしまった。 オックスフォードでスティーブン王は女帝モードを包囲しており、この結果この争いに終止符が打たれるはずだった。 だが、女帝モードがこ...
作家あ行

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第14巻 アイトン・フォレストの隠者」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント スティーブン王は女帝モードをオックスフォードで包囲をしていた。だが、決定打は打てないでいるようである。 今回の作品は、このスティーブン王と女帝モードの戦いの影響が、知らずにシュルーズベリにもやって...
4) 面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第13巻 代価はバラ一輪」を読んだ感想とあらすじ

スティーブン王は囚われの身から解放されたが、病に倒れてしまった。病は重く、噂はイングランド中を駆けめぐったが、何とか持ち直した。
4) 面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第12巻 門前通りのカラス」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント モード女帝に捕らわれていたスティーブン王が復帰した。 それまで、正式ではないが事実上の州執行長官として働いたヒュー・ベリンガーが王に呼ばれて、報告をすることになった。 その折りに、正式に州執...
1) 最高

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第11巻 秘跡」を読んだ感想とあらすじ(最高に面白い!)

覚書/感想/コメント 行方不明になってしまった修道女になっているはずのジュリアン・クルース。彼女の失踪を巡っての物語である。どんでん返しのある展開になっているので、どのように展開するかは本書を読んで確認して頂きたい。 ...
2) 超面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第10巻 憎しみの巡礼」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメント 第1巻でカドフェルが登場し、事件を解決したときの「聖ウィニフレッド」が再登場。このときの事件のあらましは、第1巻に譲るとして、その後これまで、シュルーズベリ修道院では聖ウィニフレッドのもたらす奇蹟が現れ...
3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第9巻 死者の身代金」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 中世の時代において、戦争で捕虜になったものは、それが身分のある者である場合、身代金もしくは捕虜交換の道具として貴重であった。 捕えた相手が王などであれば、莫大な身代金が手にはいるため、丁重に扱った...
1) 最高

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第8巻 悪魔の見習い修道士」を読んだ感想とあらすじ(最高に面白い!)

覚書/感想/コメント 本シリーズの根底には、イングランド王位僭称者スティーブンと女帝モードの争いがある。今回の事件は、このことが大きく係わっている。どのように本書の中で係わっているのかは、本書を読んで確認して頂きたい。 ...
3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第7巻 聖域の雀」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 前作「氷のなかの処女」から数ヶ月後を舞台にしている。 シュルーズベリ大修道院周辺は、王と女帝の対決からは離れて、平穏である。 今作は初めて目次らしい目次がある。 目次を見れば分かるが、...
3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第6巻 氷のなかの処女」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 今回はシュルーズベリ大修道院を離れての事件発生である。 前回登場しなかったヒュー・ベリンガーが再び登場して、カドフェルと共に活躍する。 また、季節も極寒の冬が舞台になっている。読んでいるだけ...
2) 超面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第5巻 死を呼ぶ婚礼」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメント 最後の最後にどんでん返しのある筋立て。二つの殺人事件の犯人は誰なのか?これは面白かった。 さて、登場人物の中で異色なのが、花婿の愛人であるエイヴィスである。美貌で花婿との愛人関係を保ってきたのでは...
2) 超面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第4巻 聖ペテロ祭殺人事件」を読んだ感想とあらすじ(面白い!)

覚書/感想/コメント 背景となるのは、イングランド王位僭称者スティーブンと女帝モードの争いである。そのことと本書がどのような関係にあるのかは読んで頂くしかない。 カドフェルとヒュー・ベリンガーの二人は互いに敬意を表しな...
3) かなり面白い

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第3巻 修道士の頭巾」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント 修道士の頭巾とはトリカブトを指す。 新たな助手としてマークがカドフェルの下にやってくる。 1巻2巻と助手に恵まれなかったが、マークがやってきて落ち着きそうである。 また、修道院長のベリ...
作家あ行

エリス・ピーターズの「修道士カドフェル第2巻 死体が多すぎる」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント ようやく、このシリーズの設定がはっきりしてきた。 スティーブン王と女帝モードの対立を軸にして、双方の陣営の綱引きが始まったのだ。 この本では、スティーブン王を登場させ、一方の支配者を描き出し...
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