
藤原純友:海賊として南海の賊徒の首と恐れられた貴族
伊予に着任するまで
藤原純友(ふじわらのすみとも)は、平安時代中期の官人で、のちに海賊。
寛平5年(893年)?~天慶4(941)
藤原長良(ながら)の曾孫。筑前守大宰少弐藤原良範の次男。伊予前司高橋友久の子で良範の養子...
この巻で収録されているのは、天皇権が確立しておらず、揺らいでいた時代の人物達である。天皇権が大きく揺らいだのが、蘇我一族が権勢をふるった飛鳥時代。
平将門の乱は、藤原純友の反乱と合わせて「承平天慶の乱」と称される。平将門の乱は、藤原純友の反乱の時期的に近く、伝説として平将門と藤原純友が比叡山で共同謀議して起こしたものだと言われてきている。真実は不明だが、本書は共同謀議説を採用していない。