4) 面白い

4) 面白い

本郷和人「北条氏の時代」の感想と要約は?

鎌倉時代は約150年間ありますが、その主人公は「北条氏」です。その北条氏のリーダーたちを取り上げたのが本書です。2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が北条義時を主人公としていたこともあり、北条氏への注目が高まっていました。地方の小さな勢...
4) 面白い

坂井孝一「承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱」の感想と要約は?

いささか冗長な箇所が散見されます。例えば後鳥羽上皇の多才多芸を紹介するくだりや、源実朝の和歌の解説のくだりは、そんなに紙面を取らなくて良いのにと思いました。なぜなら、本書のテーマは承久の乱だからです。さて、本書は一般的なイメージを払拭し、研...
4) 面白い

黒田涼の「ヴィジュアル版 江戸城を歩く」を読んだ感想

江戸城(皇居)周辺は何度か歩いているが、本書を読んで、見過ごしている場所が多々あることに気が付いた。いつか、本書を片手に江戸城を歩きたい。江戸城はとても規模の大きな城だった。
4) 面白い

米澤貴紀の「神社の解剖図鑑」を読んだ感想

著者は日本建築史、建築技術史が専門。建築が専門だけに、神社の建物の解説が優れている。イラスト入りという点も、とても見やすくていい。有名な神社を例にして解説を加えている点もいい。

4) 面白い

山田風太郎の「柳生忍法帖」を読んだ感想とあらすじ

十兵衛三部作の第1弾。本作品と「魔界転生」「柳生十兵衛死す」で「十兵衛三部作」と言われます。忍法帖という割には、忍者が出てこないのも本書の不思議なところです。
4) 面白い

仁木英之の「僕僕先生」第1巻を読んだ感想とあらすじ

ライトノベル風のファンタジー。唐の玄宗皇帝の時代を舞台とし、ニート青年と美少女仙人の旅物語。
4) 面白い

山田風太郎の「忍法忠臣蔵」を読んだ感想とあらすじ

忠臣蔵を題材にした忍法帖。いかにして赤穂浪士の人数が減っていったのかを史実に沿って、それに忍法を絡めて展開していく。相変わらず、奇想天外でありながら、史実をそれほどゆがめずに進めていく展開能力は鬼才の一言に尽きる。
4) 面白い

宮本昌孝の「ふたり道三」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント斎藤道三による美濃の国盗りは道三一代のものではなく、父・長井新左衛門尉との父子2代にわたるという説が有力だそうだ。これは岐阜県史編纂の過程で発見された「六角承禎条書写」によるものだそうだ。この古文書は道三の没後四年頃に書...
4) 面白い

北方謙三の「武王の門」を読んだ感想とあらすじ

北方太平記(北方南北朝)の一絵巻です。征西将軍宮(懐良親王)と菊池武光を描いた作品です。征西将軍宮(懐良親王)と菊池武光は後醍醐帝も楠木正成も新田義貞も去った後の南朝を代表する人物たちです。懐良(かねよし)親王。「かねなが」と呼ぶこともあります。
4) 面白い

風野真知雄の「耳袋秘帖 第10巻 神楽坂迷い道殺人事件」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第十弾。今回は牛込の神楽坂を舞台に、七福神を題材とした事件。神楽坂にある善國寺は毘沙門天で有名であり、池上本門寺の末寺にあたる。今回のキーとなる七福神だが、その由来は意外と知らない。『七福神は足利時代の終わりごろ...
4) 面白い

あさのあつこの「弥勒の月」を読んだ感想とあらすじ

暗い過去を持つ男達。それが繰り広げるミステリー・サスペンス。主人公の北町定廻り同心の木暮信次郎と、岡っ引きの伊佐治、遠野屋清之介の三人の関係はこの作品だけでは終わらない。

4) 面白い

渡辺房男の「円を創った男 小説・大隈重信」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント大隈重信の二十九歳から三十三歳までの三年余りの時期を中心に据えて書かれている。この期間に日本の貨幣「円」が誕生した。あとがきでも書かれているように、この慶応四年(一八六八)から明治四年(一八七一)が『日本という国の土台が...
4) 面白い

リンゼイ・デイヴィス(密偵ファルコ2)「青銅の翳り」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント前作のまさに続き。銀の仔豚を巡り、皇帝ウェスパシアヌスへの謀反は抑えられたと思われた。だが、謀反の加担した人間たちは素早くローマを離れてしまった。そして、ヘレナ・ユスティナの元亭主アティウス・ペルティナクスの解放奴隷・バ...
4) 面白い

平岩弓枝の「平安妖異伝 第1巻」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント西域の血が混じった不思議な少年・秦真比呂と藤原道長が平安時代を舞台に起きる様々な怪異に挑む。平安時代を舞台にした怪奇ものというと、陰陽師に代表されるが、本作は楽士を主人公としている。そもそも、音楽が祭礼など、神事に用いら...
4) 面白い

北重人の「夏の椿」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント「蒼火」の続きとなる立原周之介もの。舞台は田沼時代末期。あることを探ろうとしていた甥の定次郎が殺されて見つかった。一体、定次郎はなにを探ろうとしていたのか。甥殺しを追いかけていくうちに、浮かび上がってきたのが柏木屋という...
4) 面白い

坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第7巻 かじけ鳥」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント大団円というわけにはいかないが、とりあえずシリーズ第1部終了。第一巻から連綿と続いてきた「あること」が解決を迎えるので、一応としてみた。が、完全にシリーズとしての終わりではない終わり方なので、第1部としてみた。結局のとこ...
4) 面白い

坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第6巻 病み蛍」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第六弾。このシリーズの底に流れる暗い感じというのは、恐らくつぎの一分に凝縮されている気がする。『江戸には貧しさに喘ぐ善良な者たちが、数え切れないほどいる。逆しまに、善良な人々を騙し、安金で辛い仕事をさせ、平然と私...
4) 面白い

坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第4巻 凍て雲」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第四弾。蜃気楼のように長尾勘兵衛の前に現れる失踪した妻・静の面影...。今後どうなるのかはさておき、本作は趣向を凝らした短編集となっている。特にうまいのは、単なる通りすがりの何気ない登場人物が、後でとても重要な役...
4) 面白い

坂岡真の「うぽっぽ同心十手綴り 第3巻 女殺し坂」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメントシリーズ第三弾。第一巻で書かれているように長尾勘兵衛は、『家族といえば、勘兵衛はじつの両親を知らない。養父母に教えられたはなしでは、亀戸天神の鳥居の根元に捨てられていたという。宮司に拾われ、貰われていったさきが、風烈見廻...
4) 面白い

宮本昌孝の「藩校早春賦」を読んだ感想とあらすじ

覚書/感想/コメント続編に「夏雲あがれ」がある。東海にあるわずか三万国の小藩を舞台にした少年三人の友情と成長を描いた物語。三人とは筧新吾、曽根千之助、花山太郎左である。この三人が生きた時代とは次のように書かれている。『(前略)東洋の植民地化...